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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のandesのレビュー・感想・評価

2.6
正直、かなり長く感じた。劇中、何回か「なんの映画を観ているんだっけ」と自問する作品だった。
そもそもの話、「クローン人間」「遺伝子組み換えイナゴ」ってジュラシック・パークでやる必要があるのか。「恐竜と分かり合える」みたいなのも、非常にモヤモヤするし、生態系大丈夫か?イナゴどころの害じゃないよ。
娯楽作として作ってるんで「ただ楽しむ」が正解なんだろうが、ツッコミ所がノイズになるので話に乗れない。恐竜に襲われようが、飛行機が落ちようが、氷結した湖に落ちようが、傷一つない登場人物。すぐに黒幕の名前を明かす雑魚敵。役に立たないCIA。監視カメラも警報も甘すぎる敵基地。恐竜愛護を唱えながら「悪い恐竜」は容赦なくしばき倒すB.D.ハワード。具体的に明かされないイナゴの「組み換え解消」方法。
ということで、同窓会映画として観るのが正解かと思う。皆、老けたなぁ。再会できて良かった。
あと、気になるのは企画段階でシリアスな演出のパターンも想定されていた可能性。「セックスに依らず生まれた子供」=救世主、「イナゴの災い」とかなり宗教的要素が強い。そもそも、ジュラシック・パークも「創造主」足り得た人間の罪を問う要素もあった。どうなんだろうか。
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