yukinchi

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のyukinchiのレビュー・感想・評価

4.5
わーん。終わっちゃいましたねぇ。
もうこの壮大な夢を追体験できないんだと思うと、とても淋しいです。

なぜ人は、恐竜を恐れつつも飽くなき思いを抱いてしまうのでしょう。
言い表すことのできない感情を、余すことなく拾い上げてくれたシリーズでした。

スピルバーグ製作総指揮ときたら間違いないのは分かっていたし、オールキャストというのがまた、作品が愛されていた証拠だなと。

ヒトの感動はもちろん、恐怖や嫌悪感まで自在に煽ることができるスピルバーグは、やはり神。
これだけシリーズやってるのに、まだこんなバリエーションを見せてくれるのかと、そのサービス精神には感服しきりでした。
そしてどこまでも充実感を味わわせてくれる結末。やっぱり映画はこれが最高だよね、と思ってしまう。普遍的と言われようが、小生は彼の姿勢をリスペクトします。


やっぱり、グラント博士は嬉しかったですねぇ。老けても全然格好いい。オーウェンが彼に憧れていたというくだりも胸アツでした(*´꒳`*)
インディぽいなと思ってたら、帽子のパロディでキターーと(笑)そんな所もたまらんです。

今作ではアクションがパワーUPしてたのと、意外と小ボケたシーンが多かったのがよかったです。マルコム博士なんて、単なるボケ担当やん(^^;

あと、新キャラの二人が秀逸だったな。
ラムジーは相当おいしい役でしたね。
ケイラの役者さんも、緊張してる表情とかがリアル過ぎて、あれだけのメンバーいるのについ目で追ってしまってた。

利用したりされたりでしぶとく残ってたウー博士も、最後に報われたようでジンときました。


羽毛が生えた恐竜とか新しい説も積極的に取り入れつつ、それでもなお貫いたT-レックス神話に、作り手の揺るぎない誇りを感じます。
ラストの切り裂きジャックは、何て名前の恐竜だったんだろ。


そして個人的には、ブルーに泣かされました。ベータ、飼いたいなぁ(笑)

今でもやっぱり、あんなパークが実現したら絶対行くんだろうなと思ってしまう。
大いなる夢とロマン。まごう事なき、恐竜界の金字塔です。
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