このレビューはネタバレを含みます
「シリーズ完結編」を謳う作品。初代「ジュラシック・パーク」から実に30年経過し本作品を追うだけでCGの進歩の歴史を追える。
世界中に恐竜が散ってしまい人類は嫌でも彼らとの共存を強いられている。
本作の主人公はジュラシック・ワールドで調教したヴェロキラプトルのブルーと、ブルーの子供のベータと、オーウェンとクレアが匿っているクローン少女メイジーである。
恐竜の管理権を手にしたバイオシン社は白亜紀の胚を使った巨大なイナゴで農業にダメージを与えていた。
バイオシン社はDNA操作の研究で、ベータとメイジーを誘拐する。追うオーウェンとクレアだが、イナゴの問題もあり過去作品のキーマンがすべて勢揃いする。これは嬉しい。
このシリーズの面白さはイノセントな恐竜の野生が故の本能におもむく振る舞いが、周囲へは良いこともあるが最悪な状況をつくり振り回される。先が読めない事だ。
本作も「ご都合主義の脚本」と言ってしまえばその通りだが、30年のストーリーを一旦取りまとめるには必要な作品だった事はわかる。