Avengers

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のAvengersのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

スプレー缶に手を出したら最後、ディロフォサウルスに毒を吹きかけられます。

イアンマルコムの「Welcome to Jurassic World」から始まった本作。
冒頭は、「Battle at Big Rock」の映像そのまま、恐竜解放による二次災害が描かれる。
前作で示された「恐竜との共生」という問いに対して、着地点をどこにするのか楽しみにしていたが着地せず終わった。そんなのありかよ。

何なら問い自体が、お馴染み「恐竜を人間の思い通りにできますか?」にすり替わり、答えは変わらず「いいえ、できません」なので、炎の王国から全く前に進んでいない印象を受ける。

炎の王国のラストや本作の冒頭の映像で、どんな答えを出すのか期待が膨らんでいただけに結構ガッカリした。

お馴染みのプロットになったわけだけど、アランはじめパーク時代のレジェンドたちの登場には無条件に胸躍った。
CEOのアナウンスが皮肉にも歴史から学ばない愚者を際立たせる演出も良かったし、モササウルスは相変わらず猛者サウルスだった。

問題は蝗である。
恐竜見にきてる客に大量の蝗見せるからには、よほどの「蝗である理由」がないと収支が合わないのにまるで読み取れなかった。
これでは「こっちは恐竜見にきてんだよ」というヘイトが溜まるのも致し方なし。

ワールド・パーク両方のオマージュなど、シリーズのファンとして楽しめる部分もあったけど、映画全体としては、答えの出し方に不誠実さを感じ、唐突な蝗に困惑した映画でした。

前作は、3.6に次回作への期待値+0.5した4.1だったので、本作は3.2-0.5の2.7です。
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