shio

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のshioのレビュー・感想・評価

2.9
「奥義だの秘伝だの秘技だのウェイトだのスタミナだの…それらの創意工夫は戦闘を物質に例えるなら不純物だ」ー 範馬勇次郎

マイケルベイ監督の
トランスフォーマーシリーズは
巨大な機械生命体が大量の爆薬の中で戦う話。
1,2,3辺りまで割と既視感のある映像が続き
その後ナノテクで変形したり
やたら表情豊かなロボが登場し始める。

毎度ストーリーは大味だか
あの巨大な機械達が
ガッシャンガッシャンいって変形したり
街中でバカスカ撃ち合うのが見れるなら
寒いギャグシーンや
謎のスロー演出にも耐えられる。

ただ、マンネリ防止のために加えた
新しいスパイスははっきり言って不純物。

今作もそれと似たような感覚になった。

確かにジュラ期ではあるのかもしれんが
巨大イナゴ大量発生…??

テーマとして
「生命復活」「興行化」「新種開発」ときて
「共存」がくるのは分かるけど
食糧危機を人質に金儲けを企む大企業の
敵キャラの魅力があまりにも薄すぎたかな

いわばジュラシックユニバースの
アベンジャーズとも言えた今作だが
お互いが食い合って
各キャラの見せ場がなかったように感じる。

良かったシーンは恐竜とのカーチェイスくらい?
距離的に絶対無理と分かっていながらも
ブルーが助けに来る展開見たかった。
ブルーとオーウェンの関係もっと深ぼれよ。

恐竜の恐怖よりイナゴの恐怖を描く時間長かったし
そのイナゴも別に雑魚すぎて
怖いよりキモいが勝ってた。
もっとハムナプトラのスカラベの大群くらい
人肉や恐竜を貪って欲しかった
(それは怖すぎか笑)

詰め込みすぎて全部が中途半端になる典型的な映画でした。
shio

shio