すあまさえ

ウエスト・サイド・ストーリーのすあまさえのレビュー・感想・評価

4.2

原作は未鑑賞。

けど、だいぶ忠実に再現されてるみたいですね。その上で現代版にアップグレード。

私は満足ですね。

物語のあらすじは有名だし、違う形のロミジュリ。
文句が特に出てこない。

監督が監督だから、潤沢な資金で作り込まれてるだけにセットも衣装も秀逸。

映画好きも納得するカメラワーク。
役者さんも美男美女、ダンスや歌のクオリティも落としてない。
そんでもって物語の内容は折り紙付き。

安定感がすごいよね。

私は映画が好きだし、作ってる人たちが好きだからどっちでもいいんですけど、原作をアレンジしてコケるより、しっかり忠実に再現するのもいいと思うんですよ。

なんというか、この作品がどうこうというより、この時代背景と当時の価値観や空気感が理解できない人は一定数いると思う。

それが掴めないと退屈に感じる人もいるよね。

みんな死んじゃうんですよね。

冷静に考えちゃダメなんだけど、冷静に考えると、彼らは何のために戦ってるんだろうって思っちゃうんですよ。

そんなに陣地を取られちゃう駄目なの。
そんなに馬鹿にされる事が許せないの。
だって結局どっちも出ていかなくちゃいけなくなるんだよ。

決闘のあと、リングで仲間が叫んでるよね。「あいつは俺たちの誇りのために戦った。思い知らしめた」って。

その為に死ぬのって、どうなんですか。

そうじゃない?

けど、違うんですよね。
そういう事じゃない。違うんだよ。

プライドや誇り。
意地とか突っ張りとかね。

そういうものの為にこそ、生きてるんだよ。そういう人種がいる。

それは、わたしには絶対出来ないから、凄くカッコいい事だと思う。
すあまさえ

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