たた

ウエスト・サイド・ストーリーのたたのレビュー・感想・評価

2.8
長っ!
30分くらいの人形劇で楽しみたいストーリーって感じです。

ダンスや音楽を楽しむミュージカルっていう前提を考慮しても、この密度の薄い物語を2時間40分に引き伸ばしたら観るのしんどい。長すぎる。

オリジナル版?も同じくらい長くて、そもそもあっちも全く心に響かなかった自分なのですが、
何十年も経った上で評価が確定した名画と呼ばれる作品の良さを、理解出来なかったときは、自分の見識が足りないのだなということでもあります。

その名作をスピルバーグ監督がどのようにリメイクしたのか?現代の巨匠のリメイクなら僕程度でも何かを感じられる作品になってくれてるかも?
などと少し期待したんですが印象はほぼオリジナル版と変わらなかった…残念。
この場合作品が残念なんじゃなくて自分がですね。

切ない悲恋物語としてだけなら短編でも十分なんだろうけど、本題は、移民問題とかそれぞれの人種のアイデンティティとかを理解した上で、情熱的なダンスや歌で表現される、時代や生まれや環境に翻弄される人々の心の有りようから、大事な何かを汲み取るべき作品なのだろうなあと思っています。

人形劇でえーやんと言ってはみたものの、俳優陣の表情にはズキンとくるものがあります。

薬局のおばあちゃんから頬に手を当てられながら、悲しい出来事を告げられた瞬間の、アンセル君(トニー)の表情なんかは、もう。
たた

たた