ボギーパパ

ウエスト・サイド・ストーリーのボギーパパのレビュー・感想・評価

3.8
2022-17 ブルク13

あのスピルバーグが、あのウエストサイドを
なぜ今、どうやって、どんな仕上げにしたのか?
そりゃ観たいに決まってるじゃないですか(^^)
公開初日に鑑賞。
ホント、何故今スピルバーグがウエスト・サイドなのだろう?一説によるとこれ以上の作品がないからという事だが、そんな理由なのだろうか?
ヘイト、差別、移民、当時と比べ、新たな問題に直面している今この作品を取り上げた理由は?

1961年ロバート・ワイズ監督の『ウエスト・サイド物語』は子供の頃TVの金曜ロードショーか日曜洋画劇場で観た覚えがある。冒頭だったかジョージ・チャキリスの足上げが印象的!

その後、仕事で何回かミュージカルの招聘に携わり舞台を鑑賞。舞台はキャストによって毎回印象も変わる。毎回毎回ドキドキして鑑賞したものです。終演後なんとなくステップ踏んじゃったりして(^^)

そんな思い出深い作品。157分間息を呑んで鑑賞。もう何もいうことはありません。全く新しい『ウエスト・サイド・ストーリー』に対面できました。光と影と、そしてリンカーン・スクウェアの荒れた光景、埃っぽさ、蒸し暑さなどの臨場感が素晴らしい。

トニーとマリアも新鮮な感じと、リアリティー溢れる演出に加え、細かなアップデートされているのは好印象。演出としてはスピード感が増した気がする。

好きなシーンはダンスパーティー!青のジェッツ、赤のシャークス、各々微妙に違う衣装なれど引いた画にしてみると綺麗なコントラストを醸し出し美しかった〜。もちろんダンスが凄かったけど。
アカデミー賞衣装デザイン賞はデューンやまだ観てないけどシラノが強敵っぽいけど決まりでいいんじゃないかと思う。

舞台だとトニーとマリアの心象風景を表現したシーンがあるけど、あれは61年版も無かったし、映画じゃ要らないし、なくて正解。スピード感が無くなるし。

そしてなんといってもレナード・バーンスタインの音楽はやはり素晴らしい!アメリカ、マンボ、トゥナイト、クールなどなど永遠の名曲を映画館で聴くのは初めて!これは良い経験でした。
スピルバーグはミュージカル映画初めて撮ったらしいがやはり曲が良いと作品が映える。




とはいえ、本作が今回のアカデミー作品賞、監督賞を獲ってはいけない!と思う。他の作品にお願いいたします🥺結局何故スピルバーグがこれを撮ったのかはわからずじまい・・・どなたかご見解を教えていただけると幸いです。やはり「分断」ですかね?
ボギーパパ

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