のき

ウエスト・サイド・ストーリーののきのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

オリジナルは未視聴、前情報なしで鑑賞。

全編通して、曲のクオリティとダンスの迫力がすごい。トニーとマリアの歌唱力がえぐかったのと、フラメンコ調?のクラシカルなダンスナンバーが特にかっこよかった。

実の兄を殺したトニーを許して、周りが見えないまま駆け落ちしようとするトニーとマリアの若さや愛の狂気みたいなところは、人間味が出ていてよかった。ただ後半にかけては「ん???」と思うシーンがいくつかあった。マリアが、ベルナルドを殺された直後のアニータに向かって、命尽きるまで彼(ベルナルドを殺したトニー)を愛すると歌い上げるところは、かなり違和感があったし、チノの動機もよくわからなかった。作品の舞台の時代背景などをもっとよく知っていれば、より深く楽しめる作品だと思う。

50年以上前の作品にも関わらず、現代社会でも未だに同じような争いが起きていて、人類が前に進めていないことを感じさせられた。
のき

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