はるな

ウエスト・サイド・ストーリーのはるなのレビュー・感想・評価

5.0
話はロミオとジュリエットのような超古典的な悲恋の物語。
ビックリするようなアイデアも大掛かりな仕掛けも無いにもかかわらず撮影・照明の美しさ優雅さゴージャスさ、タイミング、間と呼吸、とにかく映画的な面白さがシーン毎いやさカット毎に溢れていて、こんなにもまだ映画で驚けるんだと見ているあいだ中ずっと「ホォ~」「うぉぉ」と小声で唸らされ陶然とスクリーンを眺めてました。

シエンプレ

なんといっても撮影ヤヌス・カミンスキーの仕事が素晴らしい。
舞台が50年代ということで撮影はフィルムに拘ったらしいが、ともすれば暗くなりがちな室内や夜、曇りのシーンを現状最高峰の照明技術でこれまで見たことも無いような美しい画に仕上げていた。劇場パンフレットはビックリするほど高かったけど、多分これメイキングが面白いタイプの映画だったよなぁと買わなかったことを少し後悔。

2022年現在
映画史の暫定的到達点
現時点で総合的に世界最高の映画は何かと聞かれれば間違いなくコレ
“今まさに、世界最高の映画をスクリーンで観ている”という幸福
はるな

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