まるくる

ウエスト・サイド・ストーリーのまるくるのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

元々宝塚が人生で初めてどハマりしたもので、それにハマるきっかけになったのがロミオとジュリエットで、そして一番好きな作品もロミオとジュリエットで。ウエストサイドストーリーをちゃんとみるのは初めてで、特に知識もなかったから楽しみにしてたら想像以上にロミジュリそのままで、びっくり。
冒頭から衣装の色がポーランドとプエルトリコで青と赤に分けられてるところ見て、モンタギューとキャピュレットじゃん!!となる。それと、トニーとマリアが出逢うシーンなんて、宝塚版ロミジュリの仮面舞踏会でロミオとジュリエットが出逢うシーンとほぼほぼ同じ。でもトニーよりもマリアの方が積極的で、そこは良かった。そんな訳で次どうなるとか展開はすべて読めていたけど、前半はすごく楽しかった。やっぱり好きだなと感動してしまった。ミュージカルを映画でも遜色無く楽しめるのはやっぱりスピルバーグの力なのかなと偉そうだが考えてしまった。

ベルナルドが殺された夜のマリアとアニタのシーン。あそこはすごかった。やっぱり舞台で見ると繊細なところはやっぱり難しくて理屈を考えてしまうとどうしても身内を殺されたのにそれを殺した数日前に出会った男を愛せるのか、と少し考えてしまうところはあったけど、映画で見るとアニタの存在があったからこそその理由がわかると言うか、とにかくすごく理解できた。今の私だからすごく理解できたのかも知れない。

でもロミジュリ基盤に見ていたからこそ最後の結末は少し納得いかなかったというところが本音。どしてもその先の光が足りなかったように感じてしまった。あとチノの必要性についても考えてしまった。かな。
ただ、何にも予定がなく時間に縛られないオフの日に一人でふらっと近所のほぼ貸し切りの大きなスクリーンの映画館でこれをゆっくり観れるのはあまりにも贅沢すぎた幸せすぎた。
久々に長いレビューを書いてしまうくらい面白かったのは事実。
まるくる

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