“この愛に、正しいも間違いもない。”
めちゃくちゃ待ち焦がれ更に一年待たされやっと公開。スピルバーグ監督があの名作をアンセル・エルゴート主演で撮るといったら観ないという選択肢が無いよね。オリジナルを観たのは大分前だけどその時の感動蘇るやはり素晴らしい作品でした。
オリジナルでもキラーショットだったダンスパーティの白人寒色、プエルトリコ人暖色の衣装が混ざり合う至極のシーンや、塩工場に入る上からの影だけのシーンなどはそのまま使われていてやっぱり鳥肌もの。曲も時代を超えても全て耳にのこる名曲ばかり。ただ、オリジナルを超えた所があまりなかったってのが正直な感想。オリジナルは本当に60年代に公開されていて、当時のリアルな衣装や街並み、カースト下位の移民同士の悲しい争いに自分もタイムスリップしたかのような感覚に陥ったけれど、こちらは良くも悪くも綺麗なミュージカルという印象であれほどの感動は無かった（でもこれは仕方がないこと）。
リメイクとして1番良かったのは、今年度ゴールデングローブ受賞、アカデミー助演女優賞にもノミネートされたアニータ役のアリアナ・デボーズ。オリジナルでもこの役はアカデミー賞受賞だからプレッシャーもあっただろうに、あの演技と踊りには感服。アンセル・エルゴートはトニーではなく終始アンセル・エルゴートだった（笑）
