浜一

ウエスト・サイド・ストーリーの浜一のレビュー・感想・評価

3.5
1961年ロバート・ワイズ版は多摩市の映画祭でパルテノン多摩大ホールにて鑑賞していた。
今作については、改めてリメイクする意義があるのか?疑問に思うところがありながら鑑賞。
スピルバーグはロバート・ワイズ版のリメイクというより舞台でのミュージカル劇の映画化として制作したとか。それにしては序曲が無くいきなり物語がスタート。ダンスの振り付けが違っていて、有名なジェッツメンバーの足を高らかに振り上げたポーズが無い。けれど歌曲やストーリーは変わらない。
物語は、遅れてやって来た移民(プエルトリコ系とイタリア?ポーランド?系)のアメリカではどっちも負け組な者同士が縄張り巡って対立。その最中に両陣営の男女が一目惚れしあった事からより大きな亀裂、悲劇に発展する様を描く。
そもそもどちらも同じ人間で同じように日々の営みを過ごすのに、言葉が違う、肌の色が違う事が相手を見下す事に繋がり争いになってしまう。そして、互いに傷付けあって更に相手を憎むスパイラルに陥っていく。マリアがトニーに兄のベルナルドを殺されても愛を持って許す決断をしたのは、そんな不毛なスパイラルを断ち切るきっかけになり得たはずだったが・・・。
浜一

浜一