MG

ウエスト・サイド・ストーリーのMGのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ずっと見たくて、最終日にギリギリ見れた。当たり前だけど未だにちゃんと凄ぇ!と思うような映画を必ず作るスピルバーグめちゃくちゃ凄いね。元のウェストサイドはちゃんと見たことなくて、1週間前に借りて見た。歌とダンスは好きだけど、話は負の連鎖過ぎて辛くなるから凄い好きではない。結構元の話を忠実にやりつつ、ドラマパートを増やしたり、変える所は結構変えてた。

●元の方が良かった所
・ベルナルドは元の方がカッコ良かったね。こっちもこっちでいいけど。
・クール。今回は、元とは全く違う、戦いの前でトニーがリフを止めるシーンに変わってた。オリジナルをリスペクトしながらも全然違う使い方をすることで、よりトニーが説得したことが強調されて凄いうまいと思った。でも単にミュージカルシーンとしては、元の方が凄かった。残されたもの達の苛立ちや不安がダンスでめちゃくちゃ生々しく表現されてて、凄い迫力だった…。
・中盤のクライマックス、戦いに行く前の全員でのトゥナイトは、何か元の方が好きだった。あの折り重なる感じは、まさにミュージカルって感じでカッコいいよね。
・ラストのチコがトニーを殺しちゃうシーンは、後ろからじゃなくて、横から撃つ方が絵的に好きだった。より引き裂かれる感じがして。
・トニーとマリアがお互いを好きになる理由は今回もよく分からないね。足されたチコとのダンスのくだりによって、よけい背が高くて顔が良かっただけで好きになった感じがしてちょっと感じ悪いね。

●今回の方が良かった所
・ドラマシーンが増えて、丁寧に人物の心情とか話の流れが描かれててより分かりやすくなってた。
・リフはこっちの方が好き。このリフはかなりタイプ。危うさと真っ直ぐさの両方ある感じで存在感が増してた。カッコいい。
・歌がより生々しくて、登場人物の人間自身が、ドラマ部分から地続きで歌ってる感じがしてよかった
・ジェッツが刑事をマネしてバカにする歌の所は、めちゃくちゃ色んな楽しい工夫がされててこっちの方が勝ってた。
・トニーはアホでどうしようもない奴なんだけど、元の方よりはマシに見えた。兄を殺しちゃってマリアに会う所でそこまで言い訳してなかったりとかは、こっちの方が良かった。

●うーん…
こんなこと言ったら良くないけど、トニーとマリアの配役、元の方も今回も何かちょっと残念感がない?
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