ぽんぽん

ウエスト・サイド・ストーリーのぽんぽんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん・・・。鑑賞直後なので、うまくまとまらないけど、とにかく書きます。

アリアナデボーズは最高に素晴らしかったですね。まるで彼女が主演のようにも思えるほど、素晴らしい演技で、重要な役どころでした。あの役はとても複雑な境遇に置かれるから、ホントに表現が難しいと思う。

なんていうか、2時間強にわたって、憎しみや暴力は不幸と悲劇しかうまないよ、という説明を受けた気がします(^_^;)
内容は知ってはいたんだけど。
スピルバーグの作品は単純、明快というものが多かったから、今作品もそういう感じでした。
歌やダンスは素晴らしかったですよ!ですが・・・。

もともとのストーリーが、あれだな。みんな短時間で色々終わらせようとするんだもん。すぐ恋に落ちるし、すぐに喧嘩して解決しようとするし。あの物語自体が、ほんの一週間くらいの設定ですよね?多分。

で、多様性を謳いたかったんですね。でも、なかなか、みんな仲良くなれない、という感じで。人種、セクマイ、生まれた所、などなど、いっぺんに、多発的にマイノリティ同士の争いが描かれてまして、カオスでした。そんなマイノリティ同士の対立の構図が2時間強に渡り、描かれました。
不良グループ対立、人種の対立などなど。でアリアナデボーズがレイプされそうになったシーンは男と女の対立でしたね。あれか。現在進行形のアメリカの問題を投影したかったのかな・・・。
でも、このシーン。怒りが込み上げました。1番腹立ったし、おばあちゃんに怒られたけど、あれ、男軍団は全然反省してないですよ。怒りに任せてやったこと、正しいって思ってますよ。

何が言いたいかっていうと、結局、誰も変われなかったし、成長もなかったし、憎しみの連鎖は続く、というようなバットエンドなんですよね。せっかくリメイクなのだから、少し変えても良かったんじゃないかしら。
辛口な感想になってしまった(~_~;)
ぽんぽん

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