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ウエスト・サイド・ストーリーのtatsuのレビュー・感想・評価

3.7
スピルバーグの集大成的な作品でした。冒頭の、セリフなしでキレキレのダンスと、抜群のカメラワークだけで展開していくシーンだけで「超かっこいいーずっと観てられる」と一気に惹きつけられました。

逆光を使った照明や、顔に照明が当たるタイミングなど、計算されつくした撮影もさすが、ヤヌスカミンスキー。神ンスキーですね。相変わらずフィルム風のザラ付いた画作りもかっこいい。

ただ、

個人的に、ミュージカル映画がすごく苦手でして、「なんでいきなり歌い出す」と思っちゃうタイプの人間でして、ララランドがギリミュージカルシーンが抑えめでちょうどいいくらいの人間だったりします。

そんな私が、今作を見ようと思った理由は、シンプルにポスターを見て「ハッピーそう」と想像したから。

でも、今作の後半は・・・なんて悲劇的展開なんだ・・・聞いてないよ、こんな悲しい話なんて。とラストはずーんとなりましたね。

61年版のキャスト、リタモレノが90歳には見えない若さで好演しているのも見どころで、これを機にオリジナル版も見てみたくなりました。
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