スピルバーグの集大成的な作品でした。冒頭の、セリフなしでキレキレのダンスと、抜群のカメラワークだけで展開していくシーンだけで「超かっこいいーずっと観てられる」と一気に惹きつけられました。
逆光を使った照明や、顔に照明が当たるタイミングなど、計算されつくした撮影もさすが、ヤヌスカミンスキー。神ンスキーですね。相変わらずフィルム風のザラ付いた画作りもかっこいい。
ただ、
個人的に、ミュージカル映画がすごく苦手でして、「なんでいきなり歌い出す」と思っちゃうタイプの人間でして、ララランドがギリミュージカルシーンが抑えめでちょうどいいくらいの人間だったりします。
そんな私が、今作を見ようと思った理由は、シンプルにポスターを見て「ハッピーそう」と想像したから。
でも、今作の後半は・・・なんて悲劇的展開なんだ・・・聞いてないよ、こんな悲しい話なんて。とラストはずーんとなりましたね。
61年版のキャスト、リタモレノが90歳には見えない若さで好演しているのも見どころで、これを機にオリジナル版も見てみたくなりました。