旧作の大ファンです。子どもの頃から何度も何度も観ました。
比較して語りたくて、細かいところ、感想がたくさんありすぎて書けない。
こちらのリメイクパンは期待せずには観たのですが、旧作のオマージュもありながら、名作のリメイクのゆえの難しさがあったとは思います。
ただ、さすがの演出。ダンスも躍動的で、台詞の使い方かなりも違いますが、照明の使い方なども含めて総合的にやはり現代的です。リメイクとしては期待を裏切らず、良い要素がたくさんあります。だから映画は面白い。
なによりまだ健在のリタ•モレノの出演も、旧作ファンには堪らない。
こちらのリメイク版のアニータ役も素晴らしい。
ブロードウェイ好きとしても、配役もよくメンツを集めたなと思います。
プエルトリカンを演じるにあたって英語が母国語の発音も皆さんよく発声していました。ちょっと無理があったかも。
他の方のレビューも読みましたが、ここでレビューを書いている人は若い方や音楽やミュージカルに興味がない方も多いのかな。この作品を観て何を言いたいのかがわからない若い人も増えているようで、社会の変化も感じます。
当時のアメリカの時代背景なども理解してしていないと印象は違ってくるものだと思います。
演出は変化し、それを含めての印象的な台詞（脚本）もかなり変えてあります。
時代を経ても、現代のアメリカの情勢などと比較して台詞の印象の残り方も違ってくるので、そういう点で興味深いところもありました。
日本国内でも日本人による同じ差別感がありますが、どこでもそれがきちんと伝わる社会であるべきですね。
マーケティングやエンタメ要素があっても社会的背景を作品に含められているのがアメリカ映画の醍醐味でしたね。
