がらがら

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのがらがらのレビュー・感想・評価

4.0
有名なTRPGの映画化。カラッとしたファンタジーコメディで面白い。

原作はプレイしたことないけどTRPG感はあまり無く、あまり詳しく説明されない設定は少し出てくるものの1本の単体映画として楽しめる。

『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』などのシリアスな本格派ファンタジー作品とは違い、正統派ファンタジーの世界観ながらコメディ成分多めで、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とか『アベンジャーズ』の軽い時のノリがずっと続く感じ。意外とこういう映画ってありそうでなかった気がする。

終始軽いノリだけど、美術やアクションは本格的だし、シナリオも綺麗にまとまっていて1本の映画としてレベルが高い。戦闘するキャラ、作戦を考えるキャラなど、キャラごとの役割分担がハッキリしていているのもRPGらしくてイイ。

エドガン(クリス・パイン)の不完全な人間感、ホルガ(ミシェル・ロドリゲス)のカッコ良さとヒロイン扱いではない主人公との絶妙な関係性、ドレク(ソフィア・リリス)のキュートさ、サイモン(ジャスティス・スミス)の『ダイの大冒険』のポップを彷彿とさせるダメっぷりなど、メインキャラ全員最高。

監督・脚本が『モンスター上司』『お!バカんす家族』『ゲームナイト』などを手掛けてるコンビで、過去作と同様に散々バカをやりながらもラストはキッチリまとめる脚本の上手さが見事。(というか改めて調べたら好きな作品ばっかりでビックリする)

続編作ったらもっと面白くなりそう。
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