なお

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのなおのレビュー・感想・評価

3.8
1年に数回はこうした
「頭カラッポ系」を見たくなる。

ここ最近はアカデミー賞ノミネート作の鑑賞で予定がいっぱい。
マルチバースがどうしたとか、トライアングルのヒエラルキーがどうのだとか、表裏様々なテーマを持った作品を見るのはたしかに人生を豊かにする上で良い経験となるけれど、やっぱり少しどこかで疲れが来る。

そんな「名作疲れ」な脳みそをストレスから解放するべく選んだのが本作。

✏️失敗し続けるのをやめたら、いつか本当に失敗する
アレ?なんだろう…
予想をはるかに超えて「見て良かったなぁ」と思った作品だったんですけれど。

作品の土台や世界観、ストーリー展開は良くも悪くも「王道」まっしぐら。
いわゆるポップコーンムービーの「コレでいいんだよ」を詰め込んだ作品である。

敵に騙されてさらわれた愛する娘を救い出すべく主人公がパーティーを組み、ドタバタハチャメチャの珍道中。
しっかりと笑いを取りながら、ラストには家族の絆でしっかりと涙を誘ってくる。

主人公のエドを演じたクリス・パイン始めパーティーの全員がそれぞれ違った魅力にあふれていて見ていて飽きなかったのが大きかったかな。

精悍な顔立ちのイケメン、クリス・パイン。
女戦士を演じるために生まれてきた俳優、ミシェル・ロドリゲス。
そばかす顔だけどそれが可愛らしいソフィア・リリス。
パーティーのムードメーカー、ジャスティス・スミス。

一筋縄ではいかない出自を持つ「アウトロー」な彼らだけど、一致団結すれば魔女をも殺す。
ヴィランとのラストバトルはちょっとした「アベンジャーズ感」もあって思わず画面にかぶりついてしまった。

映画の世界観に厚みを持たせてくれるCG映像や、雄大な大自然をバックにしたシーンはさすがアメリカ映画。

決して自分は「洋画至上主義」みたいな極端な思想を持ち合わせているワケではないけど、たぶん同じような内容の映画を日本で作ったら、ギャグはスベリ倒しのキャストだけが無駄に豪華な作品が出来上がっているだろう。

ただ若干、テンポが少し悪いように感じる場面も多々。
この内容で2時間ジャストくらいに収めてくれれば、もう少しスコアは上がったかもしれない。

☑️まとめ
自分がこの日足を運んだ上映回は、コロナ禍がようやく明けつつあることも手伝ってか満員御礼。

個人的には、そんな満席の観客たちの「カラッポ系見たい欲」を十二分に満たしてくれる作品であったと思う。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★★
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★★☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:43(17)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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