ゆかちん

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのゆかちんのレビュー・感想・評価

3.6
めっちゃちょうど良かった!!
キャラクターの個性と配役、ストーリー展開、アクション、コミカル要素、CG、映画館との相性、などなど、全てがバランス良くて、非常にちょうどいい満足感を得られた。

RPGゲームの世界て感じでワクワクしたし、楽しかった!


様々な種族やモンスターが生息する世界フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガン(クリス・パイン)と彼の相棒である戦士のホルガ(ミシェル・ロドリゲス)は、運命をともするパーティーを組み、エドガンの娘に会うため脱獄したが、そこから巨大な陰謀を企む悪と対峙することになるーーー。

 
完璧なヒーローたちの集まりというわけではなく、それぞれ問題を抱えている。
そんな役割も個性も全く違う彼らが運命を共にする仲間になり、一蓮托生していく姿は正にRPGロマン!
互いが互いを補い合いながら絆を深めていく姿に胸アツ〜。


●キャラクターの魅力
こういう冒険活劇ものに必須なキャラクターの魅力。
これが今作はしっかりしてたし、配役も抜群やった。

クリス・パイン演じるエドガン。
彼もただの胡散臭い盗賊というわけではなく、ハーパーズという正義の結社の元メンバー。
妻が殺害されたことで、ハーパーズを抜け、盗賊になり、ホルガと共に娘のキーラを育ててきたという過去をもつ。
ちゃんと根っこには正義の心があったてところがいいよね。でも、全部正義ではなくて捻くれちゃったり過ちを犯しているところがまた何層にもなるからいい。
クリス・パイン、何作か見たけど、ワンダーウーマンのスティーブとこのエドガンが彼の魅力を最大限にしてる感じがする!

エドガンの相棒ホルガ役にミシェル・ロドリゲス。
姐さんかっこよすぎん??ワイスピでも逞しく頼もしい姐さんやけど、今作は思いっきり暴れててめっちゃかっこよかった。
戦士役似合うな〜。
荒くれで怖いところもあるけど、情に熱い感じがまたいい味!ご飯の邪魔されるのめっちゃ嫌いなのとか、いいキャラつけてる笑。
あ、回想シーンの、ホルガのご飯を取ろうとするエドガンに対して睨みを見せるのとか良かった(この時まだ赤ちゃんだったキーラも驚いていたの笑ったw)。
彼女も悲しい過去があり、愛を貫いたことで自分の故郷から追放され、しかも、その相手は今、別の恋人と暮らしているという。
まあ、この恋人も悪くはないんだよね。ホルガは問題も起こしてたみたいだし、捕まってたし。
で、その恋人が出てきた時、目を疑った。
だって、ブラッドリー・クーパーなんやもんw
しかも、小人族のようで、小さい。
あの高身長ブラッドリー・クーパーが。
ヤバい奴にも善人にもなれるクリクリっとした目が無邪気な方に寄ってた。
今は別れていたけど、決してホルガを嫌いになったわけではなく、良き友人であり理解者となろうとしている姿もなかなか。
まあ、ホルガ的には複雑だけどな〜ずるいよなぁ〜。
そういう、悪くないけど、なんかずるいよな〜みたいなところをブラッドリー・クーパーなら許すみたいなところに落とし込んでるのよかった笑。

サイモン役にジャスティス・スミス。
ポテンシャルはあるものの自信がなくて落ちこぼれ魔法使い。
そんな彼が冒険を通して成長していくのがとても良かった。
自分が最大の敵だったという、自分で自分の殻を破って成長するとこなんて、観てる人を勇気づけるのではないでしょうか。
ジャスティス・スミスにやってほしい役だな笑。

ソフィア・リリス演じるドリックめっちゃ良かった!
ネバー・ウィンターの森で育ったティーフリングのドルイド。めっちゃ可愛いし、善人やし、かっこいい。
あと、色んなものに変身できるのがいいよね。
動物に変身できるのて、一つの動物というイメージやったけど、彼女は何にでも変身できて。
だから、虫からネズミに、鳥に、と、次々と変身していく展開にワクワクした。
なんかちょっとジョージ・マッケイぽさあるなあと。
透明感のある可愛い女の子なんだけど、少し中性的な雰囲気もあるところが凄くいいなと思った。

あと、聖騎士ゼンク。
正義の人やけど、めっちゃ堅物。堅物具合がおかしみを出してて良かった。
立ち去る時に真っ直ぐ進むやつとかw。岩があったら、避けずに乗り越えるのとかねw
レゲ=ジャン・ペイジ、ハンサムだし、何よりあのイノセントな目のキラキラが良かった!そのキラキラがおかしみになってたんよね笑。
続編があるなら、また出てくるのかな?
この俳優さん、グレイマンで悪めの感じで出てたな〜。007候補とかも言われてたり、期待の若手俳優なんやろね。


そして、悪役にも魅力が必要。
フォージ役にヒュー・グラント。
野心的な詐欺師が似合うわ〜笑。
ヒュー・グラントは悪役…といっても凶悪というより、小賢しい小物感もあるようなタイプがうまいか。
悪いんやけど憎めない、みたいな雰囲気出すのも上手い。

あと、ソフィーナ。謎多くミステリアスな魅力をデイジー・ヘッドが。
彼女は良かったな。グッと引き寄せる感じで。



●冒険活劇なミッションとコメディ
★フォージから娘と石板を奪うためには、彼の側近であるソフィーナが使う魔術を封じるアイテムが必要であり、その行方を探る。
→魔法返しの兜を探しに地下ダンジョンに向かう。
このとこもハラハラしつつ笑える感じも。

・5回答えないと死者に戻れない「屍」が4問で放置され、ラストシーンでも放置されたまま。
・地下ダンジョンで、知性ある相手を襲って脳みそを喰う不気味なモンスター「脳みそ君」が登場するがパーティーの前を素通り。
・仕掛けだらけのダンジョンの石橋をドジな魔法使いが渡る前に破壊する。
・地下ダンジョンのドラゴンは運動不足でぽっちゃり。
 いやー、ドラゴンてどんな恐ろしいのが出てくるんやて思ってたら、怖いのは怖いけど、丸々ぽっちゃり。転がってるのがほとんどやんwみたいな笑。

杖のアイテムを上手く使うのも良かったな。

★フォージたちの陰謀を掴むべくお宝が眠る倉庫に潜入したり、フォージが復活させたハイラン・ゲームという巨大な迷路で奔走したり。
・離れた仲間と通話できる「魔法の石」はトランシーバーみたいにハウリングしてまう。
・巨大迷路ではRPGに出てくるようなモンスターも出てくる(ミミック!)。
骨以外溶かしてしまう四角い透明なやつを攻略するのも、なるほど!てなるし。


ソフィーナの陰謀を止めるべく、宝物を気球から出して民たちを会場から出したのとか、なるほどな!と。

最後のソフィーナとの対決も、サイモンの成長が見られて熱々やった。
最後、エドガンとキーラの決断もグッときたなあ。。。

 
続編あるのかな?あるなら観たいな〜。
この感じの冒険活劇は楽しい!
ゲームの中に入った感じもするし、迫力があるし。


そうそう、本編最後、最初の審議会の天丼ネタのように回収されて、「ジョナサン!」という審議員の声の後、エンドロール入って脚本と監督の1人、ジョナサン・ゴールドスタインの名前が出てきた時、「ジョナサン!」てなったw
ゆかちん

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