う〜ん85点満点中の85点満点!
安心して、いや安心し切って観れます。これでいいのよ。
あ、この先こうなるな・・・そうなるよね。が多々あるけど、でも楽しい。これってけっこうすごいでしょ。
小道具から衣装からクリーチャーの造形、家屋に至る背景まで細やかな下ごしらえ力が半端ない。それがこの映画の強度の理由かも。よくあるファンタジーのつくりはそのままに、映像やアクションがアップデートなされてる所にキレを感じる。85点って微妙に高得点なチョイスはその辺りの加味です。
よく知ってる定食を予算100倍でつくりました!みたいなワクワク感。いや、それはいつもの定食がいいかも。笑 でもそれに成功してるのがこの映画じゃないかな。
かと言って、そういうものって期待して挑んだ瞬間にそうでもなくなるので完全に気を抜いて行きましょうね。
あと、個人的には"いわゆる王道ファンタジー"なジャンルはそう好みでもないんですが、今回楽しめたのはRPGの要素が入ってたのが間違いなく大きかった。北欧のサウンドが聞こえてくるし、こいつは魔法使いとかこっちは戦士とか言われなくても職業欄が見えちゃうもんね。ミシェル・ロドリゲスのゴリゴリ近接戦闘ウーマンっぷりが堪能できたのもアガるぜ。
それに笑いと奇妙さがある所も好き。クリーチャーのデザインやその機能性とか、魔法のタイプも全部ほんのり変化球なのが素晴らしい。
ていうか、へっぽこ魔法使いが強敵と渡り合う展開、そんなもん全人類好きに決まってるだろ。メドローアを使う大魔道士しかりね。
字幕でもエンドロールでなぜか流れる日本語曲、そこまで雰囲気壊してはなかったと思うけど1分くらい流れてフェードアウトしたのはなぜなんだ。
日本ではパンフレットが発売されない悲しい現状の中、プロダクションノートをTwitterとHPで公開するという英断!こんなの無料で見せていいのか!?モンスター紹介など情報盛り沢山で擬似パンフレットと化したHPはてれびくんだかテレビマガジンなんかを読んでるみたいで楽しいぞ。エンターテイメントを出し惜しみしない姿勢に拍手!