ゆず塩

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

【一言あらすじ:投獄中に娘を奪われた父親が、娘を取り戻すために仲間と一緒に冒険する話】

【あらすじ】
第一幕:
エドガンとオルガは、ある宝を盗みに行った時ミスをして投獄されていた。
2年の歳月をかけて脱獄した2人はエドガンの娘を迎えに行く。
投獄中、娘の面倒は仲間のフォージが面倒を見ていた。
しかし、フォージは2人を裏切っていて、投獄もフォージの罠によるものだった。
詐欺師のフォージは、娘も騙し自分のモノのように可愛がっている。
フォージに殺されかけるエドガン達は一時撤退。娘を助ける準備を始める。
第二幕:
娘の信用を取り戻すにはフォージに奪われた『蘇りの石板』を手に入れる必要があると考えるエドガン。
ウィザードのサイモン、自然の化身であるドリックを仲間にする。
協力して調査した結果、石板のある宝物庫は強力な魔法で閉ざされていることがわかる。
魔法を解除するため、特別な兜を探しに行く。
途中、パラディンの力を借りて無事兜を手に入れる。
しかし、兜を使いこなすことが出来ない。
諦めかける一同だが、エドガンが「負け続けで良いのか!?」と仲間に発破をかける。
エドガンは自分の過ちで妻を殺されており、自分が一番の負け犬だと話す。エドガンを励まし、諦めず作戦を練り直す一同。
第三幕:
様々な計画を立てては失敗してを繰り返しつつも、石板を取り返す事に成功。
しかし、フォージの協力者である悪の魔法使いが多くの人間を殺戮しようとするためそれを阻止する。
魔法使いを倒すことに成功するが、戦いの末オルガが死んでしまう。
エドガンは、『蘇りの石板』を妻ではなくオルガのために使用。
フォージも悪事をバラされ投獄。
エドガンたちは平和を取り戻したのだった。
(おしまい)

【テーマ:過去に囚われず、諦めないで生きる】
過去に行った失敗や、後悔をひきずって色々な事を諦めたり、ネガティブにならないように。そんなテーマがあるのかと思いました。
とても一般的な物語。

【個人的な作品の印象】
とても軽いノリの物語なのだけど、それがいい!
『剣と魔法の世界』を実写でやると上手くいかないイメージしかなかったんだけど、そんなことはなかった……。
ファミリー向け映画として本当にいい映画だったと思う。
2回ほど泣きそうになったりもして、ただバカなだけじゃないし。

<注意点>
・重厚なファンタジーでも、ドラマでもない
・軽いノリを楽しめないなら苦痛だと思う

【面白かった点】
各キャラクターの登場シーンをしっかり考えているのが良いですよね。
かなりしっかり「こんなキャラだよ!」って見せ場として演出しているので、見てて楽しい。

ちょい役で ブラッドリー・クーパー出てて少し驚いた。カメオ出演ね。

あらすじを思い出してて思ったけど、実はややっこしい話なんですよね。
「本当にそんなことする必要あるのか?」って考え始めるとツッコミどころが出てくる。
スゴイのは、ツッコミどころを考える前に次の展開に行く早さ。
見ていると、ついていくだけでいっぱいいっぱいでした。
第三幕にあたるフォージの屋敷に乗り込む所からは、作戦を立てては失敗して、作戦変更して……を繰り返してて。
展開の整合性とか、先の予測が出来なかった。楽しいジェットコースターに乗った感覚でした。
時間が出来たらしっかりあらすじを見直したい。

グッと来たところは、兜が使えなくて諦めかける所と、オルガが死んでしまう所。
予想外の感動ポイントだった。
よくよく考えたら『蘇りの石』は、そう使うしかないんだけど。ノリが軽くて死ぬなんて思ってなかった。
あと、オルガで泣けると思ってなかった。ラストバトルのちょっと前のシーンで、オルガが「私の娘」って言ってて『血がつながってないのに、どういうこと?』って思ったんだけど。赤ん坊のころからオルガも育ててたんだったね。セリフと回想を入れるタイミングが完璧です!

みんなおバカで可愛いけど、ドリックかわいい。セクシーパラディン笑
ゆず塩

ゆず塩