とむ

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのとむのレビュー・感想・評価

4.0
実は完全にノーマークだったのですが、
知人に勧められて2度目のザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(前回は吹替だったので字幕版)と合わせて、特に下調べはしないまま鑑賞。

結果、かなり良かった。
登場キャラの凸凹感とか、ちょうど良いコメディ要素とか、印象値としては当時友達に勧められてなんとなく劇場で見たガーディアンズオブギャラクシーに近いかも。
やっぱ食わず嫌いで見ないの良くないね。

冒頭なんでマリオについて触れてるかと言うと、ゲームっぽい展開(スカイリム、モンハン、ドラクエ、ポータル辺りは間違いなく元ネタになってる)だったり、
社会的テーマを廃してエンタメ性に徹したシナリオだったり、
エンドロールにも遊びを凝らしていたりと、
実はザ・マリオブラザーズ・ムービーと近いものを感じさせるのでは?と思ったからでした。
Filmarksで並べてみるとポスターもそっくりで笑った。

まずはエンタメ性ってところに着目すると、
ドリック(ところで彼女めちゃくちゃ可愛くなかった?)がソフィーナから逃げるシーンのワンカット(風)の見せ方も秀逸で、そこに限らずこの映画全編通してカメラワークがめちゃくちゃ上手いんすよね。
それが映画自体のクオリティの底上げになっていて、全体的なキャラクターの見せ方だったりの説明がすごくスピーディーかつ、ストーリーの進行を止めることなくめちゃくちゃ手際が良くて素直に舌を巻きました。


前述した通り、多種族がガラパゴス的に存在するスカイリム的な世界観ではあるんですけど、それも深く語ることはせず「こういう世界観なの、説明せずともわかるでしょ?」っていうのも潔くてGOOD!
ここもマリオ映画に近いものを感じる。

120分を越える尺とは思えないほどテンポ良くストーリーがサクサク進むのに、
伏線とか布石的な要素もきっちり回収してくれるので見ている側としても楽しい
(死体の彼とか回収してくれて嬉しかった)

特に「プランB」を実行するにあたってケイパーモノっぽい展開になって以降がめちゃくちゃ面白い。
なんでかなって考えたんですけど、前述した通りここまでは「言わんでもわかるやろ」って少し投げやりなくらい説明ナシで追っかけていく感じだったのが、
ここからは劇中の過程で観客も一緒に学んできた知識を活用していく展開になるからだと思うんですよね。
ポータルっぽいアレとか、カブトのアレとか、メイズランナーっぽいあの迷路とかめちゃくちゃ楽しかった。


近年、やたらテーマに社会問題を絡めないといけないみたいな風潮が強くなってきてるけど、幼少期に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」や「少林サッカー」で育ってきた身としてはこれくらい頭空っぽにして観られる映画がなんだかんだ楽しいんだよなぁ。


結局字幕しか予約取れなかったので字幕で鑑賞したけど、吹き替えも声優がめちゃくちゃ豪華だったりで興味が湧きました。
何度も引き合いに出して申し訳ないけど、この辺もマリオブラザーズ・ムービーと通ずる部分があるね笑
とむ

とむ