なんか楽しそうだったのですんごい久しぶりに吹き替えで観てみた。
全体の気楽さと掛け合いの自由さがそのまま伝わってくる感じはやっぱり楽しかったな。
まずビジュアルがカッコ良くって、西洋的なケルトを地で行くというよりは、そこに異世界の雰囲気とゲームぽいデザイニングが施されて絶妙にスタイリッシュに仕上がってる感じ。
それと割としっかりある無骨アクションと少しの魔法、コミカルな要素も取り入れた立ち回りがシンプルに見ごたえあった。
そして憎めない主人公に三枚目な魔法使い、腕っぷしの強い女戦士に鼻につく賢者、などボケツッコミの割合とキャラ割りが安定の面白さ。負け犬たち全員にささやかな感情移入どころが用意されているのも丁寧。
プランを次々と乗り換える失敗続きの無軌道さや、仇敵が魔王とかでなく父としての自分の立場を脅かす“義父”的な存在であったりするのも、展開として魅力的でちゃんと楽しめた。
全体として、軽いノリと題材のわりにしっかり面白いのが嬉しい誤算で、なんか「玩具の付録目当てで買った知育菓子がすごい美味しい」みたいなお得感を覚えた。
