とりん

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのとりんのレビュー・感想・評価

3.9
2023年96本目

この手の作品はいろいろとあるけど、特に何も考えずに楽しめた。
タイトルの割にダンジョンも途中だけだし、ドラゴンもそれと一緒に出てきた程度でそれらが話の中心ではない。
でも冒険ものとしても面白かったし、アクションも豊富で、ハラハラ感もそれなりにある。そして常にコミカル要素もあって、飽きさせることなくテンポ良く進んでいく。
このスケール感だったらこの時間は仕方ないし、むしろ短いくらいだけど、内容の雰囲気からすると少し長いかも。

設定もいろいろ凝ってるようで結構雑。実は設定云々は意外と置いておいても問題ない。
世界設定だとかどんな種族がいて、どういう人間関係でとかまぁいろいろあるけれど、そこまで重視するものでもない。
単純に異世界エンタメ作品として十分成立している作品だ。

タイトルだけ見た時最初は絶対B級でちょっと世界観凝った楽に観れる作品だなと思って油断してたけど、合ってたのは後半のみ。
これだけ世界観作り上げてるのにそれを踏み台にして盛大にやらかしてくれてる。
キャラもみんな濃い。でも別にそれぞれのキャラをそんなに掘り下げることはない。まぁ主人公くらいはもちろん掘り下げるけど。
ファンタジーの面でいくと似た作品はたくさんあるが、ここまで振り切ってる作品はそうないだろう。
キャストも文句なしのクリス・パインに、アクションならお手のものしっかり味を出してくれるミシェル・ロドリゲス、敵役にはヒュー・グラントまでいるという豪華さ。

元は海外の世界的テーブルトークRPGを題材としている。だからタイトルはまぁ仕方ない。いくらでも続編を作れそうな内容でもあるので、続編とかできたら次は映画館で観たいと思う。
まさかのエンディングソングがTame Imparaなのは驚いた。
とりん

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