ぼとる

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのぼとるのレビュー・感想・評価

4.4
多種多様な生き物が生息する世界。盗賊のエドガンは相棒の戦士ホルガと、愛娘に会うため、脱獄を決行する。しかし、かつての仲間と闇の魔法使いによって、娘は囚われの身に。娘と世界を救うため、パーティを探す旅へ歩み始める。

劇場体験型RPG。
壮大な世界観やバトル、仲間探し、一つの目的を達成したら新しい問題がまた発生していくなど、要素一つ一つがゲーム的。しかし、会話劇や演出等の見せ方によって、違和感なく映画的に描かれていたのが良かったです。

こういったファンタジーは、CGや世界観を出すのに重きを置きがちで、会話、ナレーション一つ一つを集中して聞いていなくちゃついていけないという、難しいところがあるんですが、今作は、あえてキャラのたわいもない会話やギャグを多く取り入れることで、肩の力を抜けさせてくれるような工夫があったので、見やすかったです。物語もシンプルですしね。

キャラもきっちり立っていました。作戦家でムードメーカーだが、抜けてるおじさんエドガンと、脳筋戦士でじゃがいも好きのホルガ、へっぽこ魔法使いのサイモン、自然の化身でキュートなドリックなど、個性豊かでインパクトあるキャラばかりで覚えやすかった。

見やすい上に世界観や設定に妥協がない、絶妙なバランスが取れているところが今作の素晴らしさでした。楽しかったです。
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