ちょげみ

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのちょげみのレビュー・感想・評価

4.0
【あらすじ】
様々な種族、モンスターが生息するフォーゴトンレルム。盗賊のエドガンは相棒の戦士ホルガと共にある目的のために旅に出る。ふたりは、魔法使いサイモン、ドルイド僧のドリッグ、聖騎士のゼンクを仲間に加え、世界を脅かす悪に立ち向かう。 


【感想】
B級映画感溢れるメインビジュアルとは打って変わって、作品内はそこはかとないゴージャス感とえもいえぬインパクトに満ち満ちてます。面白い!!


中世ヨーロッパ風異世界を舞台にしたゲームであり、RPGというジャンルの先駆けとなった「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の映画化ということもあって、ドラゴンや魔法、モンスターなどが頻繁に出てくるのですが、他のファンタジー大作に負けず劣らずモンスターとの戦闘シーンは凝られています。


それに加えて、今作品での大きな特徴であり、異彩を放っているのは登場人物達の会話シーン。
作品のテイストがギャグよりで、会話劇に重きを置いているということもあって、随所に爆笑ポイントというのが設置されてあった。

その中で私のベスト会話劇を選ぶとするば、ドラゴンが闊歩する洞窟から魔法使いの兜?を運び出し、洞窟を後をした直後の主人公エドガン(盗賊)と聖騎士のゼンクの会話シーン。
真面目で誇り高く堅物、すぐ名言や箴言が口に出るゼンクの、さながら西洋騎士道物語での別れのシーンみたいな超騎士的な挨拶を、お調子者で現代的、総じて軽めのテンションのエドガンが受け流す一幕には思わず腹が捩れるほど笑ってしまった。
他にも、性格や種族がまったく異なる登場人物達の掛け合いは大笑いを誘うものばかりで、面白シーンをあげようとすればキリがない。

いうなら、作品の雰囲気としては「勇者ヨシヒコ」を西洋チックにして予算をふんだんに使った感じに近いのかな。。
いや、どっちかというと「ガーディアンズオブギャラクシー」の方とのほうが多くの共通点を持っているのかな。。。


いやしかし、今あるRPGの源流である作品の実写化というだけあって、様々な作品の残り香が感じられます。
それは「勇者ヨシヒコ」だったり、「ガーディアンズオブギャラクシー」だったり、「スターウォーズ」だったり「ハリーポッター」だったり、するのだけれど、この作品が唯一無二の魅力を放っているというのは揺らぎのない事実です。
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