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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りのNowLoadingのレビュー・感想・評価

4.0
 本日の一本。

 これの原作はテーブルゲームだが、この手の魔法ファンタジーの類のほぼ全てに言える僕らが知ってる異世界としての映画としてこれ以上どうするのかというお手本のような一作。言わせてもらうが「YOUR STORY」に求められていたものは全てここにある。

 全てが予定調和。しかしこの映画を観に来る人、つまりターゲットは誰かを丁寧に分析して、その人らの期待を最後まで絶対に裏切らないという王道の中の王道を征く。先の読める展開、ロケしたのかと思う程のCGに次ぐCGの高品質ながらも既視感しかないようなグラフィック。そんなことは本作においてどうでもいいことだ。

 囚われたお姫様を救うため、仲間を引き連れてボスを倒しに行く。道中様々なお使いクエストをこなす。たったこれだけの事が過不足なく134分につまっている。これが出来ない映画が世の中にどれほどあることか。その中にも笑いアリ、アクションアリ、ちょろっと涙ありと冒険活劇のなんたるかをめいっぱい押し込まれている。まさにおもちゃ箱だ。

 正直な話、あまりにも捻りのない絵面とお話はいつか忘れていくのだとは思う。しかし、この映画を観ればおもちゃ片手に冒険を繰り広げたあの頃の自分に戻れるような気がする。それこそが冒険映画にとって一番求められているものではないだろうか。
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