風来坊

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りの風来坊のレビュー・感想・評価

4.0
世界最初のロールプレイングゲームと言われる1974年にアメリカで販売されたファンタジー・テーブルトーク・RPG「ダンジョン&ドラゴンズ」の実写映画化。
日本では知名度が低いために話題になりませんでしたが、過去3回も実写映画化している欧米で愛されている作品。

私の映画友達が絶賛していた作品なので無意識にハードルが上がっていた気がします。
荒々しくハチャメチャな展開を想像していたので、丁寧な世界観と登場人物の描写に驚きで思っていたのと違う感じでした。
しっかりと描いてはいますが、ファンタジーアクションとしては中盤はちょっと退屈でした…。

コメディの部分もゲラゲラ笑えるのを想像していましたけど、笑いとしてはシュールな物が多くてこちらも思ったのと違う感。
大作映画だけにVFXなど映像技術は素晴らしく、デブドラゴンなど迫力がありファンタジーの世界観を存分に出していました。

ヒュー・グラントさんの軽薄感といったらヤバいな(笑)
もう出てきた瞬間に悪党と分かるので意外性はないですけど。
ミシェル・ロドリゲスさんはあまり好きではありませんが、本作ではガタイの良さが健啖家の女戦士に合っていたと思います。

主人公はいやに弱いなと思ったら吟遊詩人という設定なんですね(笑)
RPGではお決まりの職業ですけど、主役は珍しいですね。ミミックやクァールなどRPG好きはニンマリしちゃいますね。
強制的に参加させられるゲームはメイズランナーを思い出しました。

主人公たちの成長もちゃんと描かれていましたし、面白い事は面白いのですがやっぱりもっとムチャクチャを求めてた気がします(笑)
ゲーム上は第5版を準拠しているらしく、その辺にもっと詳しければもっと楽しめたのだろうなと思います。
風来坊

風来坊