あまんださん

キャッツのあまんださんのネタバレレビュー・内容・結末

キャッツ(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

正直、どうしてこうなった感が強い。
劇団四季版が大好きで、詩集も持っているので、フラットな評価はできないと思うけれど、もし自分がこれを初見で見たとしたら理解できたのか?と疑問も残った。

良かったのは、ジェニファー・ハドソンのメモリー。圧倒的歌唱力。この曲は感情表現が難しいと思うので、本当に素晴らしかったと思う。

猫人間は、違和感はあるけど我慢できなくはない。舞台の衣装も身体のラインがしっかり出るぴたっとしたものなので、そこは相違ないと思う。顔をもう少し猫ぽくするとか、何気ない立ち姿なんかが猫ぽくなると良かった。
説明的なセリフが入るのは映画として編成するにあたり必要になってくるのだとは思う。けれど、あえてヴィクトリアを主人公とする必要はないと思う。すべての猫が主役である作品だと思っているので。

その他気になった点をざっと箇条書きに。
・オールドデュトロノミーに威厳がありすぎる。みんな大好きな長老ポジションなのに、近寄りがたい存在に見える。そもそも長老に許可を得る必要はない。
・グロールタイガーの使い方がもったいない気がする。劇中劇としてやってほしかったな…
・ところどころ余計な会話が多い。
・ミストフェリーズのマジックは、失敗させるよりも普通に驚かせるシーンをしっかり見せた方が良かった。
・そもそもこの舞踏会って、こんなにバチバチの競争だった?
・舞台版のゴミを使ってわちゃわちゃ遊びながら歌って踊るのが好きだから、きらびやかすぎて…
・やっぱり歌詞は最高。
・ヴィクトリア役の方のバレエは素晴らしかったと思うので、もっと見せて欲しかった。
・曲によっては、その猫に歌わせるんじゃなくて、他の猫に少し紹介させる方がしっくりくる。例えばスキンブルシャンクス。すごく自慢げな感じに聞こえちゃう。
あまんださん

あまんださん