ポンコツ娘萌え萌え同盟

キャッツのポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
4.1
この作品は酒を飲んで酔った状態で観ると作品の世界にうまくトリップできて映像を見ていると楽しい。

特にデザインの独特性もあるけれど、強めの彩色や猫の世界なのにネオンがあったりどこか怪しい雰囲気すごく魅力的だ。
また少しだけ見られる影での使い方は30、40年代の白黒映画で見たことあるような使い方に近いところがあり、それが好きな人にはたまらないだろう。

本作の演者の艶めかしさを感じるほどダンスの良さにあるけれど、やはり魅力は曲やキャラクターにもある。
キャラクターや曲調のどこか古い造形を感じる。

物語自体は女児向けアイドルアニメにありそうないわゆる「〜カップ」のキングを決めるといったもの潮流に近く、いわゆるジェリクルの選択を表面的に捉えるならばそれが一番近いだろう。

しかし、ジェリクルの選択は新しい人生を決めるなどの要素もあり、また本作のキャラクターどこか古さを感じる造形、また栄枯盛衰を感じるような登場人物を綜合して、この本作の一夜で行われるキャッツ達のダンスは亡霊達の一夜の輝きのような物も感じる。つまりは再生である。

特に栄枯盛衰を感じるのはグリザベラの歌う…というか本作を象徴する名曲の『Memory』だろう。歌詞や彼女の歌い方からは、栄光の過去と枯れてしまった現在の現実の物悲しさに心を打たれるが、そんな彼女を導いたのは新しく来たばかりヴィクトリアなのがまたこれが良い(ヴィクトリア×グリザベラ、あると思います…。)

でも映像や曲調で一番好きなスキンブルシャンクスのところなんですよ。あの人の映像と曲、テンション上がるよね????
あとミストフェリーズくんが可愛いよミストフェリーズくん