映画好きの柴犬

キャッツの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

キャッツ(2019年製作の映画)
3.1
そもそも、映画向きでなかった

 年に一度、天井界に行ける一匹の猫を選ぶ舞踏会を描く大ヒットミュージカルの映画化。

 舞台を見たのは劇団四季の最初の公演なので、もう30年以上前。人生初の本格ミュージカルだったこともあって、なかなかに圧倒された。「レ・ミゼラブル」のようなストーリーのあるミュージカルならまだしも、明確なストーリーのないキャッツは、そういう舞台ならではの臨場感があってこそ成立するもの。それを、ほぼそのまま映画にしても、厳しいのは予想通りだった。

 酷評されている俳優をCGで猫に見せる処理はそれほど気にならなかったけど、Gの演出に見られるように、リアリティラインの判断は良くなかったよね。