そもそも、映画向きでなかった
年に一度、天井界に行ける一匹の猫を選ぶ舞踏会を描く大ヒットミュージカルの映画化。
舞台を見たのは劇団四季の最初の公演なので、もう30年以上前。人生初の本格ミュージカルだったこともあって、なかなかに圧倒された。「レ・ミゼラブル」のようなストーリーのあるミュージカルならまだしも、明確なストーリーのないキャッツは、そういう舞台ならではの臨場感があってこそ成立するもの。それを、ほぼそのまま映画にしても、厳しいのは予想通りだった。
酷評されている俳優をCGで猫に見せる処理はそれほど気にならなかったけど、Gの演出に見られるように、リアリティラインの判断は良くなかったよね。