このレビューはネタバレを含みます
2021年元日に第1作を観てあらためて面白さを感じ、続いては最新作。いわゆる従来の寅さんシリーズとは異なるが、これはこれで良い映画だと思う。
寅さんの甥の満男が主人公の本作は、画の作り方や様々と現代風ではあるけれど、笑いと人情の要素は詰まってる。寅さんのフラッシュバックシーンは最高に笑える。寅さんシリーズのダイジェストとして、この作品から初めて観るのもありかもしれない。
寅さんシリーズは私が生まれた前年からスタートなのでほぼ同じ年だから、テレビ放映などで観て部分部分では覚えてたり懐かしいが、この映画の中心になっている甥の満男の大人になってから以降は観ていなかったのに気づく。それも含めて、第2作目以降からも全部観てみようかな。
一点少し違和感があるとしたら、オープニングの桑田さんによる唄。彼自身も好きだし、唄には相応しいが、もう少し良いハメ方があったのではないかと思ったが。
フィナーレのフラッシュバックは圧巻で、ニューシネマパラダイスのそれを彷彿させる。本当に涙が出てきた。やはり日本を代表する名作だなと、しみじみ思う。