こなやん

男はつらいよ お帰り 寅さんのこなやんのレビュー・感想・評価

3.3
昔 幼き頃 昭和な私は、正月と言えば寅さんの初笑いからが定番でした。
全作品中 三分の一位しか観ていないのですが、今作の内容は満男を軸に 今も美しい後藤久美子との絡みに加え、寅さんの回想を足した作りになっていて わかりやすい。 ちょっとしたアーカイブ状態で ノスタルジーに浸れる。
わたし的に大好きなのは、寅さんのメロンが無い事で大揉めにもめるシーンだ。
あのくだらないシーンを映画館の大画面でまた拝見出来ただけでも価値が有る。
加えて 若かりし頃のさくら役 倍賞千恵子や新珠三千代、大原麗子、太地貴和子、リリーこと浅丘ルリ子などなどのマドンナが怒涛の如く流れては消えて行くラストでは熱い物が込み上げた。
まるで「ニューシネマパラダイス」のラストで、名作映画のカットされた名シーンや濡れ場シーンを繋げたフィルムが流れた時と同じ様な感動が有ったのは私だけか?

初めて観る方にも理解出来るが、往年の寅さんファンにはたまらない作品ではなかろうか。

余談では有るが、職場に居るベトナム人やインドネシア人も母国に居る時、寅さんを観て笑い 感動したらしい。
どうやら寅さんファンは世界中に居る様だ。
こなやん

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