寅さんファンの中では若いほう（30代）だと思いますが、寅さんに会いたくなって昼間の映画館へ。おじちゃんおばちゃんに紛れて鑑賞致しました。
桑田さんと寅さんのコラボで胸が熱くなったと思えば冒頭から不穏な空気。
それからというもの終始現代の描写はとても寒々しく、物悲しく、静かだった。
そんな中、過去の映像が出るたびに館内は笑いに包まれた。
あの頃は賑やかで、泥臭くて、おせっかいで、あたたかい。
なんだか最近はいろいろスマートで…
生活はしやすいけど、生きづらいのかな。
そんなにスマートにならなくても、かっこ悪いのもいいんだよね。
そう教えてくれるんだ、寅さんは。
こんな時代に寅さんがいたらなんて言うだろう。
こんな時代でも寅さんがいたら明るくなるのかな。
こんな時代に寅さんは寅さんでいられるのかな。
なんて事を考えてしまった。
ラストの暗い雨のシーンが寂しさを倍増させる。あぁ、やっぱり寅さんはいないのか。会いたいなぁ…。
