なっすん

エスケープ・ルームのなっすんのレビュー・感想・評価

エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)
3.7
―量子ゼノン効果―
“見つめる鍋は煮え立たず”
“観測中は変わらない”


【あらすじ】
賞金1万ドルを目当てに集められた6人の男女。次々と現れるエスケープルーム、命の危険にさらされ、翻弄されながらも協力して謎を解き、脱出していくサバイバルスリラー。


◆◆◆◆


名高いソリッドシチュエーションホラー映画とはまた一味違う。いかにも殺しにかかってくるデストラップは多くなく、“謎解き”に重点を置いているので、まさにリアル脱出ゲームといった流れで進んでいく。
ただゲームを進めるだけでなく、集められた参加者の共通点や、ゲームの意図など、回収すべきところはしっかり回収してくれるし、テンポも良いのでさくさくっと見れてしまう。率直に一言でいうと「面白かった。」
次々と現れる部屋の用意された“謎”がクイズ番組をやっているように凝っている。キューブやソウのようなグロさや重苦しさは全くなく、いい案配で緊迫した雰囲気が続くので、グロいだけで謎も糞もなく力業で解決しちゃう安直なものよりは全然いい。デスゲームは好きだけど胸焼けしてきたというタイミングにオススメ。


しかしその謎は意外にも一筋縄ではいかない内容が多く、参加者みんな頭良すぎじゃない?とは正直思った。
勝手に時間かけて悩まれてもグダグダになるので、テンポの良さを優先させたらそうなるんですけどね。

調べたらこれ2021年に続編も公開されるようで、楽しみな作品!!
なっすん

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