ウルフガー

きみと、波にのれたらのウルフガーのネタバレレビュー・内容・結末

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

アマゾンプライムにて視聴。クライマックスの展開がちょっと不満もあるがおおむねいい感じの良作だった。全く知らないで見たのでファンタジー要素が入ってきた時点でなかなか驚く。それも本当にそうなのか主人公がそう思い込んでるだけなのか分からないサスペンスフルな感じもちょっと良い。

もっとシンプルな話だと思うんだけどなんか後半ハリウッド映画の悪影響みたいなものを感じた。スペクタクルな盛り上げって必要か? みたいな。まあそのあとは主人公が前向きになりましたよってなってまとまったのでいいとするけど。

最初の方の二人で歌を歌ってナチュラルに笑っていたりするのとか自然な演技は凄く良かった。良いところはいっぱいあるけどどうも言葉にしにくい。だから感覚が合わない人は全然つまらなかったってなっちゃう可能性もある不思議な映画だと思う。

私は「ゴースト ニューヨークの幻」という映画好きなんだけどあれじゃ恋人のこといつまでも忘れられないよなというまずいと思うところもあって、そういうところにもちゃんと踏み込んでいるのは良かった。ラストシーン前の号泣もあの時点でようやく「失った」んだよね。ちゃんと泣けたのは良かった。

たぶんこれ実写でやったら平凡な映画になっちゃうと思う。けどアニメのふわっとした絵柄のおかげで妙に力の抜けた不思議な魅力のあるものになっている気がする。気になるところもまあいいかって感じになった。
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