カトコウ

きみと、波にのれたらのカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

久々に、観てて
これひどいな、と思った

んー、まぁ、EXILEグループの曲のEXILEグループファンのための映画。
って言われたらギリ許容範囲内、かなぁ

なんかキラキラしたカップルが
死に別れたけど、ファンタジーな存在で帰ってきて…遺されたヒロインが立ち直る。

的な話なんだけど

あんまり悪く言うのよくないけど、ピッタリな言葉として

浅い

とにかく浅い

子ども向けと思えばギリ…くらいだけど

まぁ浅い

いろいろ言いたいことはあるけど

もう絞って言って
1番嫌だったのは、彼氏が亡くなって

ヒロインが海にトラウマ感じるようになるんだが
全然悲壮感を感じず、悲しみの描写がとても軽い
そりゃもちろん悲しみ方なんて人それぞれで
押しつけていいもんじゃないが

物語としては違和感しかない。
で、ヒロインの描き方だけでも違和感バリバリなのに

脇役だからって、実の兄が亡くなってるのに
そのヒロインに気を遣わされてる妹、という存在がいるせいで

きっっっっっもちわるっっ
と思ってしまった

まぁこの兄妹の関係が表向きにしろドライで
気が強い妹だが

姉がいる自分からすると
小さい頃から共に生きてきた家族が亡くなったばかりの妹に支えさせる
ポッと出の彼女とか

はぁ????
と思っちゃうんだけど

いや、この作品の主役はこの2人の男女で
愛は時間とか関係なく、深く重い愛をお持ちの恋人だっていると思うよ?

でも家族の想い無視かよ、ないわ。

愛しあう男女は何をしても許されるんです。
って言ってるみたいで、本当にオエッとした

つまり
私、遺された家族とか亡くなった人の想いとかにめちゃくちゃ弱いんだが
この作品はその、死、というものをとても軽く扱ってらっしゃるように思うので

そうでないと言われようと
そうとしか思えない作りな点で
作品としてもどうかと思うし

あのメッセージ見つけ出すのをあんな中途半端な中盤にやっちゃうあたりも
盛り上げどころを見失ってるというか
なにか思い違いをしている歪さを感じる

あと主役のEXILEグループの声当ては
もはや作品の被害者だと思うので同情しかない、かわいそう…実力もないのに声の演技やらされて

特徴ある作画や動きと
川栄李奈のヒロインの声演技は結構良かったから
何も誉めどころがないわけではない
カトコウ

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