にゃん

きみと、波にのれたらのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

再び姿を現した理由、港もわからないのかいと突っ込んでしまったけど、港の願いが"ひな子が自分の波に乗れるまでそばにいたい"だったからというエンド。
死んでしまった彼が現れて、"触れられないけど会えるだけで幸せ、周りに変人と思われようと"という設定は切なすぎるし、彼を呼べば呼ぶほどに彼が成仏するまでの期間が短くなっていってラスト、タワーが大火事になったとき"ここで呼んでしまったらこれが最後になる気がする"と思いつつも一緒に救助を待つ彼の妹の為にも彼を呼び彼が作った波で最高の波に乗る流れは良かった。
これで本当に歌っても彼が現れなくなってしまった訳だが、一年前のデートの時に彼が投稿した内容がクリスマスツリーの形をしたイルミネーションの点灯とともに読み上げられるシーンは泣くしかなかった。"これからはずっとずっとずっと一緒にいよう"、もう幽霊でも港が現れることのない水溜りに膝をつき泣き崩れるひな子の気持ちが痛いほど伝わってくる。
不慮の事故で突然亡くなり引き裂かれたカップルほど切なく苦しいことはない。

最後の数分で涙腺をグッと刺激されたが、それ以外はまぁ普通に普通のストーリーだったなあと、落ち着いて引きでみればちょっと物足りない印象でした。
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