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青い塩のmatchypotterのレビュー・感想・評価

青い塩(2011年製作の映画)
3.6
久しぶりの韓国映画。1ヶ月ぶり、か。

前から気になってた。妙に評価が低いがまったくそんなことはない。
大好きなソンガンホ。年明けにも『非常宣言』が公開。

そして、ヒロインはシンセギョン。めちゃくちゃ可愛い。可愛いを通り越して顔の全てのパーツが完璧に整って調和しまくってる。
“可愛い顔”をイメージしていくとこんな顔になる、そんな感じ。
もう彼女を観れただけでも価値がある。

この無愛想でややガサツ。ふてぶてしく影のある感じから潜ませる素直さと心細さと人懐っこい性格。最高か。

かつては射撃の選手として韓国代表に上り詰めかけるも、事故で挫折。
以来、借金作ってコーチが手を出した銃の密売の片棒を担ぎなから、裏の組織の雑務にこき使われる。

その雑務の一環である男を監視しろ、と言うことで彼の通う料理教室で彼と出会う。その彼がソンガンホ。
この2人の関係が初めから終わりまでとにかく素敵。

ソンガンホは、元ヤクザ。だけど、その仕事や跡目争いやらに嫌気がさして辞めてて、自分で店を開くと息巻いて郊外に移動して1人で料理教室で料理に没頭。

没頭してたら、古巣の会長が死に、跡目争いが再発し、その筆頭にまた彼の名前が浮上。
マジメにヤクザ続けて上を目指してた連中にとっては“目の上のたんこぶ”みたいな存在となり、何者かに命を狙われるハメに。

彼も彼で慕ってた会長が殺されて黙っていられず、再び首を突っ込もうとすると、、、、彼女が、、、立ちはだかる、、、。

シンセギョン、この見た目、この性格で、料理ができる設定、射撃という手に職も持つ。こんなの、惚れるやつじゃん。
それを料理教室の友達だ、とか言ってどこまでも彼女の影の部分と目的に触れ始めてもあくまでプラトニックに付き合うソンガンホとの相性が素晴らしい。

それでも友情を少しだけ超えてそうな絆みたいなのが垣間見れてこの関係がとても尊い。

古巣のいざこざに舞い戻るソンガンホ。
そのいざこざに借金で追い詰められ違う角度から巻き込まれて、敵対し、射撃の腕を買われて彼の命を狙わざるを得ないシンセギョン。

だけども、お互い今までの人生に決してなかったような安らぎのようなモノをお互いに感じ合う。

最後は急展開で、それまでの2人の関係性が絶対的過ぎて「そんなわけなかろうが」がホントに「そんなわけない」からわかりやすいと言えばわかりやすい。

結末よりも、この彼の人柄と彼女を慮る気持ちと、この彼女の人柄と彼を慮る気持ち、、、この全く異なるベクトルから真っ向から対峙することになっても止めもなく生まれる2人のシンパシー、めちゃ憧れる。


F:1931
M:1684
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