たけちゃん

SHADOW/影武者のたけちゃんのレビュー・感想・評価

SHADOW/影武者(2018年製作の映画)
4.2
影のまま生きるのか?


チャン・イーモウ監督 2019年製作
主演ダン・チョウ、スン・リー


勝手にお知らせシリーズ「今日の出来事」
本日、僕のスマホがiPhone11になりました\(^o^)/

先日来、通信制限かかっていたし、バッテリーの持ちが悪かったので、潮時かと思いauショップへと行きましたよ。
以前のはiPhone7+でしたが、特に不満もなく、バッテリーとかプランの変更さえなければそのまま使いたかったんですけどね。今度は25Gまで使い放題、しかもネトフリも入ってる!凄いぞ!

で、本当はバンザイのはずでしたが……
バックアップで復元できないものもあるようで……、フィルマの下書きが消えました~(笑)

この「SHADOW/影武者」なんか、レビューほぼほぼ書き上がっていたのに~(-_-;)
ってことで、1から書き直してます( ¯−¯ )フッ




さて、映画です。
思い出しながら、書くよ~。
つい先日「アド・アストラ」も観たので、静寂の映画が続いた印象です。でも、僕としては圧倒的にこちらが好きだなぁ。

まぁ、そもそも全然違う作品だし、比べるな!という話ですが。でも、「アド・アストラ」の後半がこんな展開だったら拍手したのにね。


でも、この「SHADOW」のタイトルがこのままだったらもっと良かったのに、「影武者」は蛇足だわ。どうしても黒澤明監督の「影武者」を連想するよね。でも、あちらとも全く違います。「影」で良かったよね。


この「SHADOW」は元ネタが「三国志」なんです。それをモチーフにチャン・イーモウ監督がオリジナルとして書き起こした作品となっていますよ。

三国志の時代背景で言うと、あの「赤壁の戦い」の後になります。実は、「レッド・クリフ」を観た人ならちょっとニヤニヤすると思うよ。

「レッド・クリフ」では、周瑜役がトニー・レオン、小喬役がリン・チーリンでしたよね。それに孫権がチャン・チェンで、孫尚香がビッキー・チャオというなかなかのキャスト。

この「SHADOW」では、役名こそ違いますが、周瑜モチーフの都督をダン・チャオ、その妻小艾(シャオアイ)をスン・リーが演じます。実は、この2人、現実にも夫婦だそうです。
しかも、ダン・チャオは影武者役も演じる一人2役。都督役は体重を20キロ落として役作りするなど、素晴らしい演技でした。実は、知らずに観たので、別人が演じてると思ったほどでした。

この2人も、トニー・レオンとリン・チーリンに負けない素敵な男女でしたからね。スン・リーは大塚寧々さんに似た感じの美人でした( ˘ ˘ )ウンウン


そして、孫権モチーフの王を演じたチェン・カイとその妹の青萍(チンピン)を演じたクアン・シャオトンも素晴らしかった!
特に、クアン・シャオトンです( •̀ω•́ )و✧
彼女はものすごく良い!

チャン・イーモウ監督って、コン・リーを見出し、次にチャン・ツィイーを発掘した女優を見出す名人ですが、このクアン・シャオトンもその流れに乗るかも!


お話は「三国志」の荊州を攻略するくだりなので、関羽モチーフの武将も出てくるんです。
その敵方の将軍を演じるのが胡軍(フー・ジュン)さん。
僕、この方、大好きなんです。
元々は、中国の武侠ドラマ「天龍八分」で主人公の喬峯を演じた人なんです。その後は映画にも出演し、「レッド・クリフ」では趙雲を演じました!

そのフージュンが今作では関羽モチーフの将軍を演じ、見事な刀捌きを見せてくれます!
本当に素晴らしかった\(^o^)/


当然、チャン・イーモウ監督独特の様式美に彩られた演出も素晴らしく、太極図を用いた闘場や、陰陽思想を意識した色使いなど、見どころがふんだんに盛り込まれています。
白と黒の世界は、陰陽を表すために用いてるんですよね。そして、映画自体も前半後半で別れている。
太極図が全てに生かされた演出に痺れました!

そして、音楽といえば、中国の琴の演奏を劇中でも生かしたもので、これもまた痺れました!
武侠映画には琴は欠かせませんからね( ˘ ˘ )ウンウン



中国文化への知識が多少あると楽しめると思うので、ちょっと観る人を選ぶかもしれませんが、僕はかなり良かったです。もう上映が終わりに近いですが、よろしければ、どうぞ( •̀ω•́ )و✧