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リクエスト・コンフュージョンのKUBOのレビュー・感想・評価

3.8
今年の TAMA NEW WAVE ある視点部門で上映された作品。

冒頭から、俳優が上手い!と思ったら、松本穂香出てるし、主演の武田杏香という女優さんもかわいいし、友人たちも含めて、キャスティングはほぼプロですね。

編集のテンポもいいし、撮影もインディーズのそれではないし、完全にプロの仕事です。
難癖付けるとすれば、コミケの録音は周囲の音を拾いすぎて台詞が聞きづらいという程度。

LGBTでありながらケンカは無敵の「妹尾」。格闘技のマンガばかり描いてる「小峰」。妹尾が密かに愛しているラッパーの「山城」。みんなキャラが立ってて、脚本も芝居も良い!

「好きでごめん」

LGBTもので、この台詞は重い。

昨年は「カランコエの花」という秀作があったが、LGBTは今インディーズに限らず、映画のテーマとして大流行中だ。本作はその中でも、暗くなり過ぎず、青春エンタメとのバランスを上手く取っている。

特に青春映画として、巷にはびこる少女マンガ原作のメジャー映画なんかより、ずっと爽やかでおもしろい作品になっている。

若いキャストもみんな魅力的だったし、脚本も演出も素晴らしい。監督のマキタカズオミ、要チェックだね。
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