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アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年のminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

2.7

このレビューはネタバレを含みます

暴行の末に森へ捨てられた少女は人肉を食らう異形の存在へと姿を変えて生き延びる。その森へ指名手配犯が車で迷い込むがやがて少女に殺される。車のトランクには目を焼かれて盲目となった人質の少年がいて......という話。

雰囲気は嫌いではないが、ホラーとしてもラブストーリーとしても中途半端な立ち位置の作品。
虐待を受けている過去があるから仕方ないのだが、少年がかなり精神を病んでいてしかも最後まではっきりとした素性が分からないのでモヤモヤする。少女の方は少年に好意を抱き徐々に人間らしく変わっていく様子が描かれているが、少年が不安定過ぎて心を通わしていく流れをあまり楽しめなかった。ゾンビだった少女が最後には見た目も普通の人間に戻ってしまっているが、その理屈がよく分からなかった。憎悪を無くしたて呪いが解けた的な?
とはいえ、終盤の車の事故後に寄り添って対話を交わす二人にはジーンとさせられたし、希望の持てるラストだったのは好評価。

宣伝文句で少女が「あなたを食べたい」と言ってるが、全然食べたくなかったようだ笑
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