鍋レモン

スノー・ロワイヤルの鍋レモンのレビュー・感想・評価

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)
4.6
⚪概要とあらすじ
息子を殺され復讐を誓う父親が犯罪組織の抗争に巻き込まれていく姿を描いたノルウェー製クライムドラマ「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」を、リーアム・ニーソン主演でリメイク。


雪深い静かな田舎町キーホー。この町で除雪作業員をしているネルズ・コックスマンは模範市民賞を受賞するほど真面目に穏やかな日々を送っていた。しかし、ネルズの1人息子が麻薬の過剰摂取に偽装され、殺されてしまったことから事態は一変する。地元の麻薬王バイキングの組織に息子が殺されたことに気づいたネルズは、素手や銃、さらには除雪車で、組織の人間を1人また1人と殺していく。しかし、ネルズの復讐劇を敵対する麻薬組織によるものと勘違いしたバイキングは敵対組織を襲撃。相手もその報復に乗り出し、ネルズの復讐劇は2つのマフィア、さらに警察をも巻き込んだ戦いへと突入する。

⚪キャッチコピーとセリフ
“模範市民賞受賞直後にキレる”

「“ある者は どこに行っても 人を幸せにする” “ある者は去ることで人を幸せにする”」

⚪感想
リメイク作品。

シュール癖強クソおもろ作品。
シュールでつまんないかと思いきや、随所で吹き出して笑った。

淡々としながらごりごりに痛めつけるのが良い。
ややたどたどしいのが愛らしい。

リーアム・ニーソン×雪山は裏切らない。
『凍える太陽』には劣るけど面白かった。

リーアム・ニーソンの悲壮感に勝てるものはいない。
寂しそうな顔にアルコールと雪が似合う。
リーアム・ニーソンが父親だったらいいなと毎回どの作品を観ても思うけど、他の子供より死ぬ確率・誘拐される確率高そう。
いつもは吹き替えだけど今回字幕で観て、リーアム・ニーソンの声があまりにも渋くて「うへぇすき。」ってなった。
ベン・アフレックという1位の座がリーアム・ニーソンに変わったよ。

エミー・ロッサムが大人になっていた。未だに『オペラ座の怪人』のイメージ。

バイキングがそこそこポンコツボスなのだが息子君はそれに反していい子なので息子くんが大人になって家業を継いだ世界線が見たい。

フルボッコなアクションが最高。
殺意が見える。骨折るぞ、歯を折るぞは殺すぞの後からついてくる感じ。
人が殺されるのをこんなゲラゲラ笑いながら観れること滅多にない。
今までのリーアム・ニーソンのアクションとは違い、人を殴れば手を痛めるし、沢山痛めつければ疲れるという人間らしさ。いやー愛らしい。

細かくは作ってないけど適当ではない脚本って感じ。
軽くアンジャッシュかのようなすれ違いコントが面白い。

音楽もあまりにも噛み合わなくて絶対狙ってる。

最後の最後のあれは笑うしかない。



⚪以下ネタバレ



模範市民賞を貰った直後に割と冷静に人をぶん殴って殺せるのウケる。しかもめっちゃ殴ったし、首絞めて殺したと思ったらいき吹き返したから抜かりなくもう1回首絞めてて笑い死ぬ。犯罪小説参考にして、金網に遺体を巻いて渓谷に投げ捨てるのも良かった。

遺体を渓谷に捨てて証拠隠滅できるの強い。
でもウェディングドレスのお店は血がついちゃったし、他にスタッフいるだろって思ったけどね。

主人公の兄が結構癖強。
奥さんも癖強で急にキスシーンで一緒にいるネルズが気まずくなるシーン好きすぎた。喋ったら「黙れ」って言われてウケるし、死んだ時に痰吐きかけるのやばない?

自分の兄が死んでも割と悲しまないネルズよ。兄貴結構かっこよく弟を庇ったのにね。まぁ組織いたからネルズは今まで距離を置いていたのかな。

ホワイトブルの手下達は急に遊び出すし、バイキングの手下は男同士車でイチャイチャするし、暗殺者は金目当てに情報売っちゃうし。

登場人物が死んだ際の字幕がシュールで良い。

出てきた女性陣みんな強強でかっこよかった。
ネルズの奥さんは白紙の手紙置いて出ていくし、バイキングの奥さんはバイキングより上手で、拳を避け股間鷲掴みだし、ネルズの兄の奥さんは墓に痰吐かけて出ていくし。

バイキングの息子君可愛いし頭がいい。
手下がシリアル上げてるの気づかない父親よ。
ネルズが誘拐しても落ち着いてるし、寝る前に本読んでのアプローチ可愛い。ネルズがそれで除雪車のカタログ読むの面白すぎだし、以外にも息子君楽しそうっていう。次の日楽しく除雪車乗せてあげてたし。

パラシュートのあいつのことはすっかり忘れてたのでラスト除雪車に巻き込まれて死んだの普通に面白すぎた。
ホワイトブルの仲間だからあの後ネルズが殺されしまうのかどうなのか。

ナンパ方法語ってたイケメン、それを実践して死ぬという。しかもあそこのシーンは美人が入ってくると思いきや、おばさんになってしまって、おばさんがお金で買収され、ホワイトブルの仲間たちが入ってくるという面白さ。

エンドロールも死んだ人から消えていく。

⚪以下ストーリー(Wikipediaから引用)
ネルソン・コックスマン(ネルズ)はロッキー山脈近くのリゾート地で除雪業を営んでおり、町から表彰されるほどの働きぶりを見せていた。ネルズは幸福な生活を送っていたが、息子が何者かに殺されたことをきっかけに、その生活は一変することとなった。ネルズは独自に捜査を行い、息子を殺したのが悪名高いギャングの親玉(バイキング)であることを知った。ネルズには戦闘経験はなかったが、趣味の狩猟で培った射撃スキルが備わっていた。ネルズは息子の敵を取るべく、バイキングたちを皆殺しにする決意を固めた。

バイキングは復讐の鬼と化したネルズの襲撃を他のギャングの攻撃と勘違いしてしまった。その結果、二つのギャングの間で闘争が発生することとなった。ところが、ネルズはそれを意に介そうとはしなかった。彼を止められるものはもうどこにも存在しなかったのである。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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