かふちゃん

私、オルガ・ヘプナロヴァーのかふちゃんのレビュー・感想・評価

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チェコスロバキアで女性として最後に死刑執行された実在の人物の、死刑に至るまで。

とにかく音がしない。音楽どころか動作に伴う物音もほぼ聞こえず、聞こえてくるのはセリフのみ。そして全編モノクロ。さらに主人公の女優さんがかつてのナタリーポートマンのような陰を感じる美しさで、作品通して独特のおしゃれな雰囲気がある。

とはいえ内容は前述のとおりなのでなかなかしんどい。犯した罪は許されないが、彼女に何か救いがあればよかったのに…と思った。普段と変わらない食卓を描くラストシーンが精神的にとても残酷。
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