けーはち

バトルガンM-16のけーはちのレビュー・感想・評価

バトルガンM-16(1989年製作の映画)
3.4
「狼よさらば」第4作「DEATH WISH 4」は交際相手の娘がヤクで中毒死したのと時を同じくして、同じく家族を失った大手新聞社の社主にヤクの売人を一掃するよう託された復讐劇。ヤクの売人同士の抗争を焚き付けて共倒れを誘って漁夫の利を得る展開は現代(と言っても80年代だけど)の西部劇。資金や装備のバックアップを受けて潜入工作&精密射撃&殲滅戦を1人でこなす彼はもはや自警団ヒーローの枠じゃねーよ、コマンドーか!……と思っていたら、最後の最後は1匹狼、愛する者は全て失う、ビターでハードボイルドな結末が待ち受けるのだ。過程はトンチキ過ぎるのだが。タイトルのM-16はゴルゴも愛用の米軍の制式銃で、これにM203グレネードランチャーをアタッチして撃ち込む榴弾の直撃で悪党を塵芥と帰するのが爽快。またマフィアの決戦を煽る時のルガーMini-14によるピンポイント射撃も職人の味。