Yuuki

プロディッジーのYuukiのレビュー・感想・評価

プロディッジー(2019年製作の映画)
4.0
どこにでもいるありふれた夫婦の元に産まれたマイルズ。しかし8歳にして彼の言動や態度は時折やけに大人びる事があり、同級生を殴りつけるなど、凶暴な一面を見せる。しかしマイルズ自身はその時の記憶がないようだ。もしかしてマイルズの中に、もう一人別の人格があるのでは…?と疑いをかけた母親サラは、マイルズを救うために奔走する。果たしてどうなる?な話

何かの拍子にclipしてたやつがいつの間にかアマプラに入ってたので見てみました。まずこの明らかに二面性のありそうなジャケットが良い。何かしらの理由でマイルズに隠された裏の顔が現れて大変なことになる…という擦られたテーマではあるけど、可もなく不可もなく無難でお手本のようなスリラーって感じの完成度で、小粒ながら最後までなかなか怖面白く見れました。こういう演技力が試される時に起用される子役、やっぱ凄すぎるよな…。調べたらこのジャック・ロバート・スコット君、リメイク版「IT」で最初にやられる黄色いレインコートのジョージーも演じてて、は〜納得。となりました。裏マイルズの口の悪さ、ぎらついた鋭い眼光、凶行に及ぶ残虐性など、本当に別人が憑依してるかのような鬼気迫る演技!

ホラー描写に関しても、目の錯覚を思わせるような一瞬のビビらせや、ジワジワと不穏な空気を醸し出してから叩き落とすストレートなビビらせ、包丁をチラつかせながら「青…茶…青…茶…」という恐ろしくセンスにあふれたセリフ回しでのビビらせ(これは見れば分かるので見てください)など、一つ一つのクオリティもなかなか悪くないです。終わり方に関しても、個人的にはこのストーリー展開ならこれ以上ない良い締め方で気持ち良い&悪いが混ぜこぜになってGOOD。Amazonプライムで無料!今すぐ!
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