福福吉吉

テッド・バンディの福福吉吉のネタバレレビュー・内容・結末

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカに実在した連続殺人犯、テッド・バンディを描いた作品。
とあるバーで出会い恋に落ちたテッド・バンディとシングルマザーのリズは、リズの娘とともに3人で幸せに暮らしていた。しかし、ある日、テッドが誘拐未遂事件の容疑者として逮捕されてしまう。テッドは無実を訴えるも次々と誘拐や殺人の容疑で訴追されてしまう。リズはテッドの無実を信じるが、裁判はテッドの有罪の方向へ傾いていき...。

本作を冷酷な殺人犯の行動を描いているものと思っていたので、裁判によって揺れ動くテッド・バンディやリズの心情を描いた作品だったとは意外だった。
裁判の中でテッドの犯行が検察から述べられるが、実際にテッドが犯行に及んでいる描写はほとんど無いので、観ていてテッド・バンディに対する恐怖心があまり高まらなかった。
この映画で描写されているテッド・バンディはリズに一途で、自分の無実を最後まで訴え続けた、ような印象を受けたが、実際のところはどうだったのだろう。
特にラストの刑務所でのテッド・バンディとリズの面会シーンがどこまで事実なのかが凄く気になった。多分、このシーンがこの作品の要だと思う。
結局、テッド・バンディの本性が分からないまま終わってしまった。
それでも最後まで興味を持って観ることができた。
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