ドキュメンタリーを観ている感覚にかなり近いと思っていたら、どうやらネトフリでテッドのドキュメンタリーを撮っていた監督らしい。
映画だからと言って行動やセリフに誇張はなく、かなり事実に即した作品。
何より主演俳優がテッドバンディの行動をそのままコピーして演じている。スタッフロールで実際の映像も出てくるが、同じ映像を再生しているように思えるから恐ろしい。
ほぼドキュメンタリーなのでシナリオとしてはややゆったりしていて、特に山もない。盛り上がるのは一番最後の面会シーンくらい。
主人公の心理描写をあまり説明しないため最初は分からなかったが、最後にしっかり伏線回収してくれたので良かった。
テッドバンディは高知能リーダー系シリアルキラーのため人心掌握が得意なのだが、暴力描写やテッドの異常性を映さない事で観客をも煙に巻き、騙される怖さを上手く引き出している作品だと思う。
出演俳優陣全員実力派なので見応えたっぷり