シルク

テッド・バンディのシルクのレビュー・感想・評価

テッド・バンディ(2019年製作の映画)
3.4

シリアルキラーの語源となった史上最悪な実在の事件。
誘拐、拉致、強盗、強姦、死体遺棄などなど若い女性の犠牲者は30人以上で未だに詳細は不明。

犯人は、高学歴で容姿端麗、逮捕されたあとの注目のTV生中継の裁判では弁護士を解雇し、彼自身が弁護する。
まるでショーのような裁判劇。

何故、こんな殺人鬼になってしまったのか、彼の生い立ちや育った環境、そして犯罪の動機などは映さず、捕まっては逃げ、脱獄しては捕まり、そして最後迄無罪を主張する裁判劇が始終映し出され、何となく主人公にも犠牲者にも感情移入出来ずのまま終わってしまった感じ。

まぁ、実際の事件なので細かく描写されないのもわかるが、実際のところあまり分かってないと言うのもあるようだ。
まだ、DNA鑑定などもなく、目撃者に寄る似顔絵、車、そして唯一有力な証拠となった歯形も、この犯行の前には欠けていたと主張する主人公。
とにかく、頭が良く弁もたつ、カリスマ性がある。

でも、唯一本気で⁈愛したシングルマザーとの関係はホンモノだったのかなぁ。
彼女がキーパーソンでした。

この作品、サラッと事件をおさらいしたように思えたのは、Wikipediaを読んだ後でした。
複雑な生い立ち、文字にたくせない残忍な殺し方は、犠牲者ご遺族の心情を思うと…映せないでしょう。

そして、主役(犯人)ザックが実物の本人とよく似てました!
ザック!大人っぽくなりましたねー
そして、あの《シックスセンス》の子役のハーレイが出ていた!
大きく成長し過ぎて最初は分からなかったが、あのつぶらな瞳は変わらない!^_^
私の知ってる子役達が、もう立派な大人!笑

最後のエンドロールで、実際の本人映像、裁判、刑事、犯人の母親、彼女…
そして無残にも殺された大勢の未来ある若い犠牲者の氏名、中には未成年の子もいました。


彼の子供を刑務所で身ごもった子供は、まだ40代でしょう。
テッドの子供として生きているのかしら。
産んだ母親の映像があったので、わかっている事になるのかしら。

史上最悪残忍な事件、他にも色々ドキュメントで作品が出ているようですが、なんか観たいような観たくないような…
何とも重ーい気持ちで帰りました😣

そして家に帰って、そう!寅さんを観て笑いました!😄
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